
8ラウンド×3回タイプの権利物。
出玉は平均2,800~3,000個位。
昭和62~63年頃(だったと思う)に登場した「スリークッション」タイプの「権利物」です。
当時、私の地元「静岡県」では警察主導の下「一発台」と呼ばれた機種は全て撤去命令・設置禁止という暴挙に遭い、代用品のようなスタンスで設置されたのが権利物でした。
ちなみに当時の権利物と言えば、様々な形状の役物が権利発生のメインでしたが、その中でもこの「保安官P-2」はシンプルな構造で、私としては好きな機種でした。

上記でも触れましたが、権利獲得までの道のりは至ってシンプルです。
・ 役物への入賞口は役物の左上の一箇所だけ。ここから飛び込んだ玉は、役物中央(保安官のヘソの辺り)にあるプラスチック板からそのまま役物奥へと落下。
・ それが保安官の「足」などに当たった後、手前中央にある「A」へと入賞すれば、同時に保安官の股の間にある「一桁デジタル」が停止。
・ そして「奇数」が表示されれば権利発生(表示上は「1/2」、実際の確率もそのくらいだと思います)。
・・・と、たったそれだけです。但し、これはあくまでも説明するだけなら、の話し。
実を言うと、この役物は「悪魔」に取り憑かれているのです(笑)。


左は「役物」内の画像。更に二枚目は上から見た画像ですが、「A」の手前に巨大な「突起」があるのがお解かりいただけると思います。
そう・・・これが「悪魔」の正体です(笑)。
ちなみにこの「保安官」には「前作」がありました。この1~2年ほど前に登場した「保安官ワイアット」という機種です。「ワイアット」と「P-2」は役物や遊技方法の大半は共通しているものの、大きく違う箇所が「二つ」あります。
先ず、前作「ワイアット」は「A」の手前にある突起が小さかった点。そして、その代わりに「デジタル」の大当りが「3」と「7」の2つだけ(0~9まであり、おそらく内部的にも「1/5」の確率)というのがもう一つです。
しかしこの「ワイアット」には大きな難点がありました。それは台毎の「癖」次第では2回目及び3回目に権利が移行する「B」or「C」へと簡単には入ってくれず、更にこちらでも「デジタル」抽選がある為、それまでに獲得した出玉が激減、ヘタをすれば殲滅にまで追い込まれるという事態が頻発したのです。
その改良版のつもりで登場したのかどうかは知りませんが、とにかく前作で不評だった箇所が「P-2」では大きく「改善」されました。
しかしこれが少々勢い余り、延いては「改悪」の域にまで達してしまう事と相成ります。
つまりデジタル確率を甘くする代わりに入賞自体を辛くするという意図は解るのですが、その為に「A」手前の「突起」を大きくし過ぎてしまったのです(笑)。
その理由は至って単純で、入賞した玉に突起を乗り越えるほどの勢いが無いから。元々、役物中央にある「プラスチック板」が奥の方に向かって大きく傾斜している訳ではない事もあって「クセ悪」台では玉が弾む事なく保安官の足元に(ポトッ・・・)と落ちるだけ。それでは当然の如く突起など乗り越えられる筈も無く、「A」穴への入賞率が数百分の1程度しかない台なんてザラでした。
ただ、それを逆手に取るような攻略要素もありました。それは「プラスチック板」の見極め。目を凝らしてよ~く見ると、台毎の傾斜が微妙に違ったのです。
・・・と言うか、目を凝らさなければ判らないレベルだとさほどの違いは無いのですが(笑)、ちょっと見だけで判る台ならその差は歴然。そして入賞口の「釘」とのバランスを考慮した上で台を選べば、それなりの戦績を残す事が可能だった・・・という訳です。
役物というのは今も昔も「アナログ」の世界。それを見極めるのもまた、デジタル機には無いパチンコの醍醐味だと感じます。
余談ですが、私が所有している「保安官P-2」は当時、親しかったパチ屋からセルと基盤のみを頂いたモノでして、それを自宅に余っていた豊丸の台枠へと裏側などを手直ししながら無理矢理ハメ込み、更にスピーカーを取り付けた台なのですが、勿論、正常に作動します(笑)。
